法による國家統(tǒng)治の全面的推進における若干の重大な問題に関する中共中央の決定

（2014年10月23日中國共産黨第18期中央委員會第4回全體會議において採択）

　黨の第18回全國代表大會で定められた戦略配置の実現(xiàn)を貫徹し、社會主義法治國家の建設(shè)を加速するため、第18期中央委員會第4回全體會議は、法による國家統(tǒng)治の全面的推進における若干の重大な問題を検討し、以下のように決定した。

一、中國の特色ある社會主義法治の道を堅持し、中國の特色ある社會主義法治體系を構(gòu)築する

　法による國家統(tǒng)治は、中國の特色ある社會主義を堅持し発展させるための本質(zhì)的な要請、重要な保障であり、國家の統(tǒng)治體系と統(tǒng)治能力の近代化を?qū)g現(xiàn)するための必然的な要請であり、中國共産黨の執(zhí)政と國家振興、人民の幸福と平安、黨と國家の長期的な安定にかかわる。

　小康社會（ゆとりのある社會）の全面的な実現(xiàn)、中華民族の偉大な復(fù)興という「中國の夢」の実現(xiàn)、中國の特色ある社會主義制度の全面的な改革?整備?発展、黨の執(zhí)政能力と執(zhí)政水準(zhǔn)の向上には、法による統(tǒng)治國家の全面的推進が不可欠となる。

　中國は社會主義の初期段階にあり、小康社會の全面的な実現(xiàn)は決定的な段階を迎え、改革は堅持と高難度の領(lǐng)域に入り、複雑で変わりやすい國際情勢に直面している。改革の発展と安定という黨の任務(wù)はかつてなく重く、矛盾や危険、挑戦はかつてなく多い。黨と國家の全活動における「法による國家統(tǒng)治」の重要性はより高まり、その役割はより重大となっている。新たな狀況と任務(wù)を前に、中國共産黨は、國內(nèi)と世界の両方に目を配り、中國の発展にとって重大な戦略的チャンスを保持?活用し、社會の力量を総合的に把握し、社會の利益の均衡をはかり、社會の関係を調(diào)整し、社會の行為を規(guī)範(fàn)化し、重大な変革を迎えている中國社會の活力と秩序を維持し、経済発展と政治の紀(jì)律、文化の繁栄、社會の公正、環(huán)境の改善を?qū)g現(xiàn)し、中國の平和発展という戦略目標(biāo)を?qū)g現(xiàn)し、指導(dǎo)と規(guī)範(fàn)化という法治の働きを十分に発揮させなければならない。

　中國共産黨は法治の建設(shè)を重視している。黨はこれまで、とりわけ黨第11期中央委員會第3回全體會議後、中國の社會主義法治建設(shè)の成功と教訓(xùn)とを総括し、「人民の民主の保障には、法治の強化と民主の制度化?法律化が必要である」との結(jié)論を出し、「依法治國」（法による國家統(tǒng)治）を黨による國民指導(dǎo)と國家統(tǒng)治の基本方針と定め、「依法執(zhí)政」（法に基づく執(zhí)政）を黨の國家統(tǒng)治の基本方式とし、社會主義法治の建設(shè)を積極的に進め、歴史に殘る成果を上げた。中國の特色ある社會主義法律體系はすでに形を整え、法治政府建設(shè)も推進し、司法體制の整備も進み、社會の法治観念も大きく高まった。

　しかし、黨と國家の事業(yè)を完遂するには、また人民?大衆(zhòng)の期待に応え、國家の統(tǒng)治體系と統(tǒng)治能力の近代化を?qū)g現(xiàn)するには、法治建設(shè)にはまだ多くの不適応?不適切が殘っている。大きな課題としては、▽法律?法規(guī)の一部に、客観的な法則と人々の希望の反映されていないものがあり、対象性や操作性を欠き、立法業(yè)務(wù)が部門の利益に左右され、権限爭いや責(zé)任逃れの傾向がある、▽「法があっても守らない／法の実施が厳しくない／違法行為の追及が不十分」といった事態(tài)が深刻化しており、「法律執(zhí)行における権限と責(zé)任が見合っていない／法執(zhí)行の責(zé)任が一本化されていない／法執(zhí)行が選択的」といった狀況も出現(xiàn)し、「法律の執(zhí)行や司法が規(guī)範(fàn)性?厳格性?透明性?文明性を欠く」などの問題が見られ、法律の執(zhí)行や司法の不公平や腐敗などに対する民衆(zhòng)の不満は高い、▽法律の尊重?信頼?順守?運用や法律による権益保護という意識が低く、一部の國家職員とりわけ一部の指導(dǎo)幹部は、法に基づいて職務(wù)を遂行するという観念が薄く、「法を知りながら法を犯す／指示によって法を代替する／権力によって法を圧迫する／私益のために法をまげる」などの例がある――などがある。これらの問題は、社會主義法治の原則に背くもので、人民?大衆(zhòng)の利益を損じ、黨と國家の事業(yè)の発展を妨げるものであり、全力で解決しなければならない。

　法による國家統(tǒng)治の全面推進には、第18回黨大會と第18期三中全會の精神を貫徹し、中國の特色ある社會主義の偉大な旗を掲げ、マルクス?レーニン主義と毛沢東思想、鄧小平理論、重要思想「3つの代表」、科學(xué)的発展観を指導(dǎo)にして、習(xí)近平総書記の重要講話の精神を貫徹し、「黨の指導(dǎo)」「人民が主人となる」「法による國家統(tǒng)治」をしっかり結(jié)びつけ、中國の特色ある社會主義法治の道をしっかりと歩み、憲法や法律の権威をきっちり守り、人々の権益や社會の公平正義、國家の安全安定を法律によって守り、「二つの百年」という奮闘目標(biāo)と中華民族の偉大な復(fù)興という「中國の夢」の実現(xiàn)を法治面から支えなければならない。