中國の大學との提攜を結ぶ
2006年、劉さんは大學での研究業(yè)務を終えると友達の勧めで當時設立したばかりのダイワアカデミーで働き始めた。同校は日本の大學院受験や日本での就職を目指す外國人學生を対象とする語學予備校だ。同校に入った當初、劉さんは校長アシスタントの職に就き、中國での生徒募集を擔當していた。
學校設立當時は知名度も低かったため、最初の學期では生徒が1人しか集まらなかった。しばらく模索を重ね、劉さんは少しずつ経験を積んでいったという。その頃から、劉さんは頻繁に中國と日本を行き來し、さまざまな名門大學と提攜し、宣伝や紹介を行うようになっていった。劉さんは、「當時最初に交渉したのが四川外國語大學だった。私が重慶出身ということもあり、多くの面において話を進めやすかった」と話した。劉さんは四川外國語大學と何度も話し合いをもち、最終的に同大學との提攜に成功した。熱意溢れ、根気よく進めていく劉さんに多くの大學の責任者たちも生徒を安心して任せられると感じるようになっていった。優(yōu)れた評判のおかげで、劉さんと提攜を結ぶ大學は次第に増えていき、その範囲も重慶から四川、貴州、雲(yún)南、上海、銀川、深センにまで広がっていった。
現(xiàn)在、劉さんはダイワアカデミーの副校長として働いている。ここ10年の劉さんの努力で同校は中國の大學25校との提攜に成功し、生徒數(shù)も200人を超えている。そして同校は大阪で最も有名な語學學校の一つとなった。これは、劉さんが中國市場を開拓した功績によるところが大きい。
學生と積極的に交流する「頼れるお姉さん」
劉さんは副校長としてだけでなく、生徒の日常生活に気を配り、サポートするという「頼れるお姉さん」でもある。劉さんは、「私はもう生徒たちのお母さんのような年だが、それでも『お姉さん』と呼ばれるともっとうれしい」と笑いながら話す。
今の中國の若者は一人っ子が多く、共同生活していく上でちょっとした対立が生じることも少なくない。このような現(xiàn)狀から劉さんは積極的に生徒たちと話す機會を設け、そうした対立の解決に努めている。劉さんは生徒全員の名前を覚えており、それぞれの生徒の性格や家庭の事情なども細かく把握しているという。週末には、生徒たちを自宅に招き、重慶火鍋を振舞っている。現(xiàn)在までに約500人の中國人學生がダイワアカデミーで學び、志望する日本の大學に進學していった。そのうちの5分の1が重慶出身の生徒だという。そのことについて重慶出身の劉さんは「一人の教育者として、これほど喜ばしいことはない」と話した。(編集YK)
「人民網(wǎng)日本語版」2016年12月20日
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