前書き
1.南中國海は中國大陸の南にあり、狹い海峽や水道を通って東は太平洋、西はインド洋につながる、北東から南西へ向かう半閉鎖海である。南中國海は北は中國大陸と臺灣島を背にし、南はカリマンタン島とスマトラ島につながり、東はフィリピン諸島に面し、西は中南半島(インドシナ半島)とマレー半島に接する。
2.中國の南中國海諸島には東沙諸島、西沙諸島、中沙諸島と南沙諸島が含まれる。これらの諸島は數(shù)がまちまちで大小が異なる島嶼、礁(サンゴ礁や巖礁など)、灘(淺瀬)、沙などからなる。そのうち、南沙諸島の島嶼?礁は最も多く、範(fàn)囲も最も広い。
3.南中國海における中國人民の活動はすでに2000年以上の歴史がある。中國は南中國海諸島および関係海域を最も早く発見し、命名し、また開発?利用し、南中國海諸島および関係海域に対する主権と管轄を最も早くかつ継続的、平和的、実効的に行使してきた。南中國海諸島に対する中國の主権と南中國海における関係権益は長い歴史の過程で形成し確立されたものであり、十分な歴史的、法理的根拠を有している。
4.中國とフィリピンは海を隔てて向かい合っており、交流は密接で、人民は代々にわたって友好を保ってきて、もともと領(lǐng)土と海洋の境界畫定の紛爭はなかった。しかし、1970年代から、フィリピンは南沙諸島の一部の島嶼?礁を不法に侵略?占領(lǐng)し始め、中比の南沙諸島の一部島嶼?礁における領(lǐng)土問題を引き起こした。その他に、國際海洋法の発展につれ、両國は南中國海の一部の海域で海洋境界の畫定についても紛爭が発生した。
5.中比両國は南中國海をめぐる紛爭解決を目的とするいかなる話し合いもまだ行っていないが、これまで確かに海上紛爭を適切に処理するために何度も協(xié)議を行い、話し合いと協(xié)議を通じて関係紛爭を解決することについて共通認(rèn)識に達(dá)し、また二國間文書において幾度となく確認(rèn)している。雙方はまた中國とASEAN諸國が2002年に共同署名した『南中國海における関係國の行動宣言』(以下、『宣言』と略す)において話し合いと協(xié)議を通じて関係紛爭を解決することについて厳かに承諾した。
6.2013年1月、當(dāng)時のフィリピン共和國政府は上述の共通認(rèn)識と承諾に違反し、南中國海仲裁を一方的に申し立てた。フィリピンはもともと『海洋法に関する國際連合條約(國連海洋法條約)』(以下、『條約』と略す)の調(diào)整範(fàn)囲ではない領(lǐng)土問題、および中國が2006年に『條約』第298條に基づき行った除外宣言によって除外された海洋境界畫定などの紛爭を歪曲、粉飾し、『條約』の紛爭解決メカニズムに亂用をもたらした。フィリピンはそれによって南中國海における中國の領(lǐng)土主権と海洋権益を否定しようとたくらんだ。
7.本文書の目的は中比の南中國海をめぐる紛爭の事実と真相を元に戻し、南中國海問題における中國の一貫した立場と政策を重ねて表明し、歴史的根源を明らかにし、事実が正確に理解されることを保証することにある。
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